シンチャオ!こんにちは!
ハバタクの小原です。ベトナムはホーチミンよりお送りしています。
2011年11月15日の日経にこんな記事がありました。
『大卒初任給2.3%増、2年ぶりプラス 』
厚生労働省は15日、2011年の大学卒の初任給が前年比2.3%増の20万2000円になったと発表した。前年のマイナスからプラスに転じ、賃金面では最悪期を脱したもようだ。。
(以下、省略)
この記事は、新卒の給与水準の上昇から、日本経済の回復傾向を示唆すると共に、企業規模における所得格差について言及しています。
確かに初任給の上昇は、日本経済にとって良い兆候の一つではあると思います。
ですが、それと同時に日本人が国際的な競争力を失っていることに他ならない、と僕は思うのです。
日本人の初任給20万2000円=約2,600米ドルに対して、ベトナム人の大学卒の初任給は300~500米ドルです。
ベトナム人の実に5倍以上の給与を得ることになります。大卒、というだけで。
では日本人は給与に見合っただけの価値を提供できるでしょうか?
ベトナム人学生の5倍のアウトプットが出せるでしょうか?
ベトナムの大学生は英語はもちろんのこと、日本語など第3の言語も非常に堪能です。
また、学生時代は徹底的に勉強し、専門的な知識も身に付けています。
如何に海外マーケットで自分の価値を高めるか、ということを真剣に考えています。
ベトナムの大学生たちと話していると、彼らの意識の高さと優秀さを痛感します。
あなたがもし企業の採用担当者だとすると、どちらを採用しますか?
答えは明確だと思います。
円高で輸出産業が痛手を受け、少子高齢化により内需の伸びも期待できない。
そんな状況の日本で、これからのビジネスを、日本市場に閉じて語ることは、もはやできないでしょう。
否が応でもグローバルマーケットでの競争原理にさらされます。
今回の記事の持つ意味を、今一度読み直してみる必要があるかもしれません。
負けるな日本人!!
では、今日はこの辺で!さいなら!