ハバタクの小原です。
日本では寒さの厳しい日が続いているようですが、皆さんお変わりありませんでしょうか。
私の居るベトナムは相変わらず毎日暑い日が続いています。
とはいえ、朝晩は涼しく快適ですが。
1月も中盤に差し掛かり、日本では正月ムードも終わり、慌ただしくされていることでしょう。
ベトナムは旧正月を祝う文化ですので、ようやく正月ムードが漂ってきました。
今年は1月23、24、25日が三が日。皆、実家に帰り、家族とのんびり過ごすのだとか。
正月が待ちきれず、あるいは忘年会と称して、昼間から宴に興じている人たちもいます。
さて、ここらで2012年を迎えるにあたっての所感をしたためておこうかなと思います。
今の時期は日本の正月としては遅すぎますし、ベトナムの正月には早すぎますけどね。
日本が正月を迎えた頃、facebookのタイムライン上で「C世代」という文字を良く目にしました。
20~30代の生き方を取り上げた、「C世代駆ける」という日経新聞のコラムがきっかけでした。
C世代とは・・
コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり(Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。
変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)。ジェネレーションC、未来へ駆ける。
とのこと。
不肖小原もC世代に属します。
同じくC世代の方々のブログ、「C世代が時代を拓く」佐別当隆志氏や、「C世代とは誰か」小沼大地氏も是非ご覧ください。
上記のエントリでは、社会起業家という生き方に触れられていますが
ベトナムに居る私は、海外にいるC世代について触れてみたいと思います。
ここベトナムにも、多くのC世代が海を越えてやってきています。もちろんベトナムだけでなく、周辺国でも多くのC世代が駆け回っています。
企業の駐在員として、自ら事業を興すために、留学生として訪れそのまま現地で就職、、などなど
それぞれ実に様々な理由、バックグランドを持って、海を渡ってくるのです。
内向きだと言われることが多い世代ですが、実際に海外に出てみると自分と同世代や更に若い人たちが、情熱をもって駆け回っている姿を目にし、彼・彼女たちと出会うたびに、自分も負けてられないと思うのです。
そんな海外を駆け回るC世代を突き動かしているのは何でしょうか。
海を渡ったこの国で、事を成してやるというエネルギーを生んでいるのは何でしょうか。
僕は、「飢餓感」だと思います。
物心ついたときには経済は右肩下がり。華々しい時代は過去のもの。
過去の成功体験を語る上の世代を横目に、どこか閉塞感の漂う時代を生きてきました。
そして、もっと明るい未来を、役に立たない既存のシステムではない、新しいシステムを欲していったのではないかと思います。
とはいえ、そう簡単に既存のシステムなんて変えられない、どうせ努力したって意味ないといった諦めや、安定を求める保守的な流れが出てきました。ある意味自然な流れです。
でもその一方で、だったら自分で変えてやる!という火を内に灯した人々もいたのです。
それが日経や上記エントリで触れられているC世代の社会起業家や、僕が東南アジア各国で出会った和僑たちです。
自らの飢餓感を新たな価値の創造のエネルギーに変換していきました。
良くも悪くも既存のシステムへの期待がなかったことも、新たなフィールドへ飛び込むことを後押ししています。
C世代和僑のエネルギー源はそんなところにあるんじゃないでしょうか。
C世代和僑の3C
自分の奥底から湧き上がるエネルギーを持って海を渡った我々が、大事にしなければいけない三つのCを挙げてみました。
僕自身、これから東南アジアを駆け回る上で、決して忘れないようにしたいと思っています。
【Challenge】
現状に満足することなく、飢餓感を持ち続け、挑戦し続けること。
これが出来なくなったら終わり。それぐらいの気持ちでいます。
【Contribution】
自分が居る国やその国の人々に対して、何ができるか。
事を成す過程で、更にその先に、その国の人々の笑顔が見えているかを常に考えないといけない。
ハバタクの和僑インタビューにご登場いただいたカンボジアで活躍する藪本雄登さんは、自らの専門分野である法律をもってカンボジア、そして日本へ貢献したいと語ってくれました。まさに、この姿勢だと思うのです。(参考:和僑インタビュー)
僕らは「和僑」であって、「和寇」じゃない。
【Co-Creation】
どれだけ熱い想いを持って海を渡っても、やはり結果を出してなんぼです。
スマートにやる必要なんてなくて、泥臭くてもいいから、まずは自分自身の価値を創造しなきゃいけない。それも多様な人々との共創を通して。
既存の組織の枠を飛び越えて、共通のゴールに向かって共創するのが得意な世代だと思います。その強みを最大限に活かしていきたい。
和僑がつくる未来
今の時代は「正解のない時代」
国内の経済成長を前提とした人材要件では、これからの時代を生き抜いていけないんじゃないか、そういう問題意識をハバタクは持っています。
そして、これからの世界にハバタいていく人ってどんなだろうと考えた時に「和僑」という言葉に着地しました。
ハバタクでは「和僑」を次のような要素を持った人だと考えています。
【和僑】世界にハバタク冒険者
- 想い・志をエネルギーの源泉にする Vision Driven
- “国境”を越えて、未知のフィールドに飛び込む Beyond the Border
- 自らの足で泥臭く走り回り、道を切り拓く Deep Dive
- 世界中の多彩な人びとを繋ぐ Connect with Difference
- ワクワクする未来を創造する Create the Future
いつか、それぞれの志を胸に世界各地で走り回る和僑たちが、その地域の人びとと一緒に成長して、和僑ネットワークをつくり、さらに世界を面白くする。
そして、成長した和僑が日本を盛り立て、次なる和僑を奮い立たせる。
そんな循環が生まれる未来を思い浮かべています。
色々書いてはみたものの、僕自身、まだまだやっとこさスタートラインについたかどうかというところ。
勝負はまさにこれから!
ワクワクする未来のために、”Stay Hungry, Stay Foolish”の精神で、駆け回ってまいります。
C世代の皆さん、同世代だからと言って馴れ合うことなく、互いに切磋琢磨しながら、それぞれのフィールドで全力を尽くしていきましょう!
さあ今年も一年楽しみです。宜しくお願いします!
小原祥嵩