[欧州出張記]クリエティビティとシチズンシップの最前線、あるいは今後の記事のインデックス


こんにちは、ハバタクの長井です。

さる2012年4月中旬、複数のミッションを背負ってデンマークとオランダに行ってまいりました。

最後に欧州を訪れたのは起業直前にLEGO® Serious Play® Methodのトレーニングを受けにデンマークへ行った際ですので、1年半ぶりの訪問となりました。

今回のミッションは大きく分けて3つです。

  1. デンマークのビルンBillundにて、LEGO®社の主催するカンファレンスに出席し、知見を持ち帰ること
  2. オランダの学校教育現場に赴き、実践の様子を視察すること。また、スクールヘッドをはじめとした教育者と意見交換すること
  3. オランダのフューチャーセンターを視察し、日本の地域での導入について意見交換すること
まず、これらを実現するために、日本と各国の方々にアプローチし、多大なるご協力をいただいたことに何よりも感謝しています。
おかげさまで、教育と社会保障で高い評価を受けるこの2国について、最前線の情報と貴重な人的ネットワークを獲得することができました。これらをハバタクの事業展開への燃料とし、さらにスピードと精度を上げていきたいと考えています。
さて、今回の記事ではそれらをすべて書き尽くすことはできないので、ここでは今後書いていこうと考えている記事のインデックスを予告的に(備忘録的に?)掲載しようと思います。もっとも細かく分けた場合を想定しているので、実際の記事の本数とは異なるかもしれませんが、ご了承ください。
  • デンマーク編その1 –  LEGO®社の城下町、ビルンBillund
    • くまなく徒歩で踏襲した小さな街。街の様子、すれ違った住民との会話録など。
  • デンマーク編その2 –  LEGO® Serious Play® MethodのUpdate session
    • 各国から集まったファシリテーターたちによる検討会、夜のレセプションについて。
  • デンマーク編その3 –  LEGO® IDEA CONFERENCE 2012
    • “Creativity”をテーマとした印象的なスピーチ、分科会でのワークショップ体験、デンマークの教育に関する意見交換について
  • オランダ編その1 –  学校教育現場を訪ねて
    • オルタナティブ教育(イエナプラン)、中学高校での「スタディハウス」視察、オランダ流「社会との接続」のありかた
  • オランダ編その2 – フューチャーセンター潜入
    • ユトレヒトおよびブレダでの視察記
今回の旅で得たキーワードを一言にまとめると、タイトルにも挙げた「クリエティビティとシチズンシップ」ということになろうかと思います。「レゴ、学校、フューチャーセンター」と聞くと一見何の関連性があるのか、と思われるかもしれませんが(実を言うと、私も意図して組み合わせたわけではありませんが…笑)、旅が進むにつれてこれらが一つのストーリーとして見えてきた気がします。それこそまさに、いまの日本に必要なピースだと私は思い始めています。
個人的な話ですが、私は欧州が好きです。もちろんASEANをはじめとしたアジア各国がカオスを抱えながらたくましく成長していく姿にも惹かれますし、今後自分たちを含めた日本人が現地の方々と一緒に活動し、価値を共創していくフィールドとして常に念頭におきたいと考えています。
その反面、すでに成熟社会に突入して多くの衝突・苦悩を体験し、解決してきた欧州の国々や人々と接していると、「日本は果たして同様の問題に対して対処しきれるのだろうか。自分たちに何ができるのだろうか」と思わずにはいられない懐の深さを感じるのです。たとえるならアジア諸国が育ちざかりの新入社員、日本がちょっとくたびれた中間管理職とすると、欧州は老練な取締役、といったところでしょうか。もちろんただ背中を追えばよいということではないにせよ、我々がこれから直面するであろう問題をすでに考え、対処している彼らのなかに可能なかぎりdeep diveして、少しでも多くの手掛かりをつかみ取ってきたい。いつもそう思わせられています。
ついつい熱が入りそうになってきたので、今日はこのあたりで。
Tot ziens! (オランダ語で、さようなら)

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