【年頭所感2013】野心と倫理のあいだを駆け抜ける


こんにちは、ハバタクの長井です。
おかげさまで弊社も無事に2013年を迎えることができました。

お世話になっている皆さまには深く感謝申し上げます。
昨年に引き続き、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、年末年始は家族旅行と称して娘を伴っての台湾旅行に行ってきました。
娘にとっては初めての海外旅行でしたが、慣れない五感の刺激も見事に吸収し、店員さんにも「謝謝!」と言えるようになった様子を見て、子どもの成長のたくましさに感心した次第です。

かつて世界一の高さだったこともある「台北101」ビルを下から見上げる。(本文とは関係ありません)

娘の話題を出したのは理由がありまして、ハバタクの創業と娘の誕生がかなり近いタイミングのため、自然と会社の成長と娘の成長を重ねて考えることが多いのです。

娘は今月で2歳。ハバタクも2歳(2年と3ヶ月)。娘は現状、自分の意思もはっきりしてきて主張する手段(言葉)も確立してきました。足腰もだいぶ安定し、思うように走ることもできます。もちろんこれから発達する余地もたくさん残していますが、逆に言えば「素地は整った」ということなのではないかと思っています。別の言い方をすると、生命維持の段階は過ぎて、人格形成やスキル育成の段階に近くなって来ました。これからどんな環境に身を置くかで、彼女の人生が大きく変わってくるであろうという責任感が日増しに大きくなっています。

ハバタクについても同じようなことが言えると思います。教育をめぐる議論はすでに百家争鳴の様相なのは、年末に登壇させていただいたシンポジウムなどでも実感を新たにしたところですが、このなかで「ハバタクはどう教育を変え、世界に貢献するのか」「そのために何をやり、何をやらないのか」をより鮮明にしていかなければ、本当の意味で社会にインパクトを与えることはできないと考えています。少しずつですがハバタクの存在を知っていただき、応援してくださる方も増え、私たちとしてもできることが広がりつつあるこのタイミングが、実は一番肝要なのです。今年のおこない次第で、このハバタクという存在の将来が大きく左右されるとも考えています。

特に今年はEducation 3.0 Projectとしては教育共創研究所、和僑プロジェクトとしてはCross Border Incubation Platform(XIP)という”2大仕組みづくり”が大きな柱となっています。この2つを確固たるものにしていくことは、ハバタクにとって重要なマイルストーンです。大胆かつ慎重に、私たちの力を結集して推進していきます。

そう考えたとき、ふと昔つくった「子育てで大事にしたいことフレームワーク」というモノを思い出して、メモを引っ張りだしてみました。

走り書きのラフな書面ですみません。また、以下の本文では一部のもを変更しています。
これは前職のコンサル時代、結婚するより前につくったものです。なんでもフレームワークっぽくしないと気がすまなかった職業病のあらわれでもありますが、なかなか悪くないと今でも思っています。

図の説明をすると、人が学び、成長していく過程で必要なのは

  1. 好奇心
  2. 理解力・想像力(いまならここに創造力も足したいです)
  3. 持続力

だと整理しています。

ただそれだけでは「何に向かってそのチカラを使うのか、あるいは使わないのか?」というベクトルが定まりません。

ここで重要なのが、上下にある

  • 野心(挑戦心)
  • 倫理観

だと考えています。

この2つが羅針盤、上記の1,2,3がエンジンのように働くことで、人が成長の軌跡を突き進んでいくイメージです。

おそらく企業・団体の成長に関しても、要素としては同じことがいえるのではないでしょうか。
日常の業務レベルでは以下の3つ。

  1. 現在の事業内容に固執せずに、新しい刺激を求めて首を突っ込んでいるか?
  2. 刺激を自分なりに咀嚼し、自分たちのミッションに照らして新規の事業を企画・創造できているか?
  3. 企画が単発で終わらず、健全に事業化するところまで持っていけているか?
そして、定期的なマインドセットとして以下の2つ。
  • 自分たちの掲げたビジョン・ミッションの灯を絶やさず、楽しく前向きに野心を燃やしているか?
  • 企業・団体として大切にしたいポリシーを守っているか?
いかがでしょうか。
私個人としては、「野心」と「倫理観」の振幅が大きいほど人も企業も面白いし魅力的だと感じます。ややもすれば相反しあうこの2つをどう定義し、ひとつの存在のなかに同居させるのか。おそらくこれは永遠に解決することのないスリリングな課題なのだと思います。
当のハバタクが現状どうなのか、さらにパワーアップするためにはどうすればいいのか、それは再来週の新春合宿でじっくり話し合ってこようと思います。
最後になりましたが、2013年という年が皆さまと私たちにとってさらに楽しくチャレンジングな年になるようお祈りしております。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2013年1月吉日 長井悠

補足:上記のフレームワークを作った当時、「野心」の要素が必要だと主張したのは丑田でした。ここからもハバタクメンバーの性格の違いが見え隠れしますね…。組織運営上のメンバーのバランスという観点も整理してみたいのですが、それは別の機会にしたいと思います。

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