日本は桜の季節を迎え、新しい生活がまたスタートしますね。
ホーチミンはと言うと、そろそろ雨季がやってきます。これから半年間は雨の降る日が多くなります。といっても日本の梅雨のようにしとしと降るのではなく、突然ざっとスコールのような雨が降るパターンが多いのが特徴です。
さて、そんな雨季の訪れを感じつつ、慌ただしい毎日を送っているのですが、気が付くとついつい作業に追われてしまっていることがあります。
常に新しいことを取り入れて、わくわくすることを考え続けていたい、と思っていますので、努めて本を読んだり、物思いにふけったりする時間を取るようにしています。
ものを考えるのに適した場所を表す、「三上」という言葉があります。
三上とは、馬上(ばじょう)、枕上(ちんじょう)、厠上(しじょう)の三つです。
馬上
馬に乗っている時、現代でいえば、通勤・通学中の電車や車でしょうか。
毎日決まった時間に散歩をして思索にふけっていたのはカントだったでしょうか。
ホーチミンではバイク、タクシーですね。日本に居た頃は通勤時間に新聞や本を読めましたが、バイクに乗りながらだと、読書はもちろん無理ですし、ぼんやり考えことをしていると事故ってしまいそうです。
枕上
枕の上、寝る時や朝起きた時ですね。
寝る前にふとアイデアが湧いて来たりすることがありますよね。
ポール・マッカートニーは名曲Yesterdayのメロディーを夢の中で思いついたんだとか。
僕は寝る前は本を読みながら寝る事が多いです。ただ長年の習慣によって、横になって本を読む=睡眠の癖がついてしまい、大抵ほとんど読み進める前に寝落ちしていますが。
厠上
トイレです。
個人的にはここが一番落ち着きます。自分の家のトイレでは用を足すときは必ず何か読むものを持ち込んでいます。大した時間ではないですし、難しいことを考えるというよりは、リラックスしてあれこれ”開放的”な考え事をするにはぴったりな気がします。
ロダンの考える人も、トイレで考え事している人に見えなくもないですよね。
他にもアイロンをかける時(最近はまったくやってませんが)や、洗濯物を干している時、それにジムで走っている時にふとアイデアが湧いてきます。
きっと人それぞれ、考え事をしたり、集中したりするのに適した場所やスタイルがあると思います。
こんな時にひらめく!こうしてリラックスしてる!というのがあったら是非教えてください。
小原