[XIP]いよいよ本番!新興国共創プロジェクト開始


国境を越えたビジネス共創プログラム”Cross Border Incubation Platform(XIP)”。2月に実施した国内での選抜プロセス、3月の渡航準備期間を経て、いよいよ4月から「新興国共創プロジェクト」が始まりました。

何が違うかというと、選抜プロセスでメンバーに承認された若者(New Leader)がいよいよ現地に飛び、支援先の社会起業家(イノベーター)の隣でサポート役として活躍を始めているという点が1つ。もう1つは、選抜プロセスで設計した今後1年間の事業展開プランがついに実施に移されるという点です。
メンバーは週次のミーティングをチーム内で行なっていますが、月次ではイノベーターも含めたディープな打ち合わせをします。それが今回レポートする「月次報告会」です。

◆まず、イノベーターのご紹介

今期、XIPは2人のイノベーターを支援しています。いずれもベトナムはハノイに拠点を構えており、より良い社会の実現に向けて自分自身の力を惜しみなく注ぐ社会起業家たちです。彼らの熱意と、私たちJAPANチームの知見とスキルががっちりと噛み合って初めてXIPはインパクトをもたらします。

グェン・チュン Nguyen Trungさん(車いす製造ベンチャーTTH社

  • ミッション:ベトナム独自の事情に合った車いすをベトナムで調達可能な部品で、利用者のニーズに合わせたカスタムメイドで作る。
  • ビジョン:ひとりひとりの障がいに適した車いすの製造を通して、人々がいつでも好きな時に、好きな場所に行けるようにしたい。そして、彼らが自尊心を取り戻し、活き活きと生きていける社会を実現したい。
  • 直近の課題:
    • 体系だった会計の導入
    • マーケティングの強化、とくにプル型営業の起点となるWEBの構築

ファン・ヴァン・トゥアンPham Van Tuanさん(クリーン練炭製造ベンチャーOXI社)

  • ミッション:安全で健康的な練炭をより広く供給する。
  • ビジョン:安全安心な家庭環境を創出し、ひいては貧富の差に関わらず人々が健康で幸せな生活を送ることのできる社会を実現したい。
  • 直近の課題:
    • 製造プロセス、とくに乾燥工程のボトルネックの改善
    • マーケティングの強化、とくにクリーンな燃料に関するメリット浸透策の立案実行

◆金曜の夜に繰り広げられる、共創マインドと知的刺激に溢れた時間

金曜の夜に次々と集まってくるメンバーの皆さん。New Leaderの壮行会以降、本番のプロジェクトが始まってから集まるのは初めてということもあり、これからの展開に胸おどらせている様子です。

まずは現地からの報告です。先行して現地入りしている池野さん(いけのん)がイノベーターのチュン Trung さんとともにGoogle Hangout上に現れると、さっそく英語での報告プレゼンが始まりました。こちらは車いすのイノベーションに関わるチームです。

これからはよりリアルタイムで、密な関係でイノベーターと関わっていくことになります。プレゼンに耳を傾ける表情も真剣です。

報告のあとは、日本側のプロフェッショナル(Co-Creation Partner)から改めての挨拶と、直近担当する役割についての紹介です。会計やITなど、イノベーターが抱えている課題に立ち向かう心強いチームが揃いました。
もう一方の、クリーン練炭のイノベーションに関わるチームからは、現地の実査に行っていただいた方からの報告もありました。撮影した動画の上映を通してメンバーがより身近に練炭の生産現場について理解を深めることができました。
プログラムの後半は、年度の初回ということもありメンバー各自のビジョン共有と目標設定をおこないました。ワークシートに自分の想いを記入し、ひとりひとりのプレゼンに聞き入りました。

会社員、経営者、学生、、立場は違えど、皆さんがビジョンとして表現してくださったのは「国境を越えたコラボレーションが普通のこととして広がっていく社会」。その最前線としてこのXIPに魅力を感じてくださり、「新しいチャレンジのプラットフォームとして一緒に育てていきたい」と、運営チームとしては感涙もののコメントをくださる方もいらっしゃいました。

 チームとしての一体感がぐっと高まったところで、月次報告会の時間はお開きに。最後にベトナム側のメンバーも画面いっぱいに出てきてもらって集合写真をパチリ。冷めやらぬ熱気をまとった面々は懇親会でさらに盛り上がったのでした。

◆XIPに参加しませんか?

XIPは「国境を越えたビジネス実践と学びの場」として今後もさらに加速しながら進行していきます。特徴としては以下のような点が挙げられます。

  • 新興国の社会課題にリアルタイムで立ち向かう社会起業家の経営支援ができます
  • 完全なプロジェクトベースの進行で、パラレルキャリアの実践体験としても最適です
  • 国境や世代を越え、異なる専門性を持った人々とのビジネス共創の場に参加できます
  • いわゆる「就活」にはまらない次世代リーダーの育成サポートに関われます

少しでもご興味を持たれた方、まずは月次報告会を見学にいらっしゃいませんか?具体的な日程や参加申込みのリンクはこちらをご覧ください。

この新しいチャレンジの場へ、ひとりでも多くの仲間の参加をお待ちしています!

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