旧正月が近づくと、ベトナムではたくさんの悪質な商品が出回ります。ベトナム各地で、ブランドや原産地、消費期限の表示もない食材、飲料、服、靴などが多く見られます。これは、旧正月というベトナム人にとって最も大事な祝日に乗じ、企業が不正を働いているからです。食品安全基準に違反しているとして、不正な食品を生産・販売した企業が、監督当局から罰金を課されている件数が急増します。
旧正月に向け、ベトナム人は入念に準備をします。全てが新しく新鮮な状態で新年を迎えることが幸運を呼ぶとされているため、日用品や食品や飲料など、多くのものを新しく買い揃えます。その需要の高まりに乗じ、出処不明や低品質の原材料を用い、低コストで生産量を上げようとする小さな食品会社が後をたたないのです。そのようにして生産された不正食品が、ベトナム全土で店頭に並んでいます。
このような事態に対し、ホーチミン市食品衛生局は、警察と協働し、疑いのある食品会社や輸出入会社を監視し、検査を行っています。
ベトナムオフィス・Hanhより
我が家でも、旧正月が近づくといつも、母と車で植木や果物などを買いに行きます。でもクッキーやキャンディやジャムなどは、自分たちで作るか、作っている知人から買います。この時期に店頭に並んでいる食品には気をつけています。毎年問題になっているのに、政府はなかなか抜本的な対策がとれずにいます。食品会社の監視や摘発よりも、不良品や偽物の見分け方を市民に指導したほうが早いんじゃないかと思うくらいです。
※本ニュースはベトナムの地元紙Tuoi Treのトップ記事を参照しています。
http://tuoitre.vn/tin/chinh-tri-xa-hoi/20150130/hang-dom-tran-ra-thi-truong-tet/705321.html
