タクシーは、タンソンニャット国際空港から、ホーチミン市への主要な移動手段のひとつだ。しかしながらタクシー利用者は、これに対し多くの懸念を抱いている。近距離利用者は乗車拒否されることも少なくなく、仮に乗車出来たとしてもあからさまに不機嫌な態度をとられたり、故意に遠回りされる場合もあるからだ。

あるタクシー運転手によると、「空港への出入りには3、4時間掛かり、近距離利用者が増えると非効率で採算性が見込めなくなる。」とのこと。1日のノルマが達成出来なければ当然その分収入減となる為、近距離利用者を嫌うのだ。
一方で、タクシー経営者は「日々のノルマは、従業員が質の高い仕事をしているかの判断材料となる。また40,000ドンの初乗り運賃を設定することにより最低限の賃金保証は行っている」と話す。
接客態度に問題があったり、故意に遠回りするといった行為は、罰金及び解雇の対象となり、一部の運転手が述べる近距離利用者拒否に対する言い分は通らない。