ベトナムテレビ局(VTV)によるテレビ電波塔建設に関し2014年12月9日、グエン・タン・ズン首相の承認が下りた。この電波塔は政府の協力のもと、西湖新都市部に面積14ヘクタールの用地に建設予定であり、観光客誘致を狙った娯楽施設としても期待されている。
投資者はVTV、ベトナム国家資本投資経営総公社(SCIC)及びBRGグループの3社となり、636メートルの世界一の高さを誇るテレビ塔となる予定。
しかしながら一部の住民達からは、「塔建設による経済効果がどれ程見込めるのか」と懐疑的な見方も。
ベトナムが後進国から抜け出し間もない今、東京スカイツリーの建設費用82億USドルをさらに1億USドル以上上回る今回のプロジェクト。この投資に対しどれほどの見返りが期待出来るだろうか。その他の観光産業や教育等、他にまわすべき費用があるのでは、といった意見も少なくない。
ベトナムオフィス・Hanhより
今回の建設プロジェクトに対し、ベトナムにとってどのようなメリットがあるか今一度見直すべきではないかと思います。このテレビ電波塔が国のシンボルとなり、高い経済効果をもたらすという根拠と確信があれば反対意見も出ないでしょう。VTVはこのテレビ塔が世界一高い塔であることにより、具体的にどのように国に利益があるのか明確にし、住民達に説明する必要があると思います。
本ニュースはベトナムの地元紙tuoi treのトップ記事を参照しています。
http://tuoitrenews.vn/society/27141/after-just-escaping-poor-country-group-vietnam-wants-to-build-worlds-highest-tv-tower