先日シンガポールマネジメント大学で開催されたAsian Venture Philanthropy Network(AVPN) 主催のカンファレンスに参加してきました。
本カンファレンスはアジアで活躍する草の根の社会起業家への投資や技術支援を行なっている企業や団体、個人の情報共有の場でした。
当日は世界31カ国から340名もの投資家、企業、財団などの様々な人々が一同に会し、各地・各分野での知見の交換が活発に行われました。
この2日間にわたるカンファレンスの冒頭のスピーチで引用されていたマンガがとても印象的だったのでご紹介します。
“現状は極めて深刻です、皆さん・・・。世界の気候は変わりつつあり、哺乳類が台頭している。そして何より、我々はくるみ大のちっぽけな脳みそしか持ち合わせていない。”
Source: Gary Larson, “The Far Side”
なんともシニカルなマンガです。
恐竜たちは、気候変動などこのままではなんとなく”ヤバイ”と思いながらも、具体的な策を考える事ができず、歴史の表舞台から消えていったのです。
こんなちっぽけな頭じゃ考えられない・・というわけです。
この恐竜たちを我々自身に置き換えてみると、白亜紀やジュラ紀の恐竜を簡単に笑い飛ばせないような気もします。
地球温暖化が叫ばれて久しいですが、依然として改善の兆しは見えません。
ビジネスにおいても、事業環境は日々急速に変化し、新規参入者にマーケットシェアを奪われ戦々恐々・・。
恐竜と同じです。
ただ幸いな事に、恐竜と違うことがあるとしたら、我々の脳みそはくるみよりは大きい、ということです。
スイカ、とは言わないまでも、グレープフルーツぐらいはありますよね。
恐竜のように、結局何もできずに滅びていくのか、それとも、もう少し大きめの脳みそをフル活用して、とことん考えぬいて行動するのか・・・。
ブルース・リーは映画「燃えよドラゴン」で、「Don’t Think, Feel!」と言いましたが、まずは(恐竜よりは)でっかい頭でとことん考える、そしてそれを勇気を持って行動する、という姿勢は忘れてはいけないなと強く思います。
小原