前回は、ホーチミン市とロンアン省へのフィールドワークでそれぞれの現地の人の暮らしを発見したことをレポートしました。今回は、その経験を元に、自分自身の暮らしを振り返り、理想とする未来について探るアクティビティについてお伝えします。
理想の未来について自分の望みを深耕する
学生たちは、都市と農村の両方でフィールドワークに参加することで、とても視野が広がったと言います。農村の人たちの第一印象は「幸せそう」。しかし彼らと実際に会って言葉を交わす中で、そうでない面も見えてきました。こういった経験が全て、望む未来を描く上で大切な要素となるので。今度は参加者が自分自身について考える番。幸せとは、悲しみとは、後悔とは?”フューチャーランゲージ”という手法で、「100年先の未来を考える」というテーマに取り組みました。
Feeling curve |
「理想の未来」の映像制作
翌日は、プロの映像作家の指導を受けながら、映像制作に取り組みました。学生たちは、根気強くお互いの言葉を聞く姿勢があり、チームの中で、あるいはチームを超えて助け合いながらアイディアを出し、ソリューションを見出していました。この日は21時半ごろまでかかって熱心に取り組んでいました。
「理想の未来」の映像制作 |
参加者の声:
柴田祐希(22歳・日本)
動画を撮るまで、わたしは100年後の未来なんて考えたこともなかったので、全然アイディアが出ず、焦りました。でもチームメイトがたくさんアイディアをもっていたおかげで、100年後の理想の未来も、とてもリアルに描くことができました。また、私たちが今していることが未来に影響を与えることにも気づけて、もっと社会の課題に対して責任を持たなければならないし、それを解決すべく行動することも大切だと感じました。
スーザン(24歳・ベトナム)
動画が撮れてホッとしました。わたしは私自身やわたしの未来に対してどのように責任をもつべきかを学べたと思います。「撮れた」ということで、未来に対して希望をもつことができました。一人ではできなかったし、他者と協力することの大切さにも気づきました。夢を叶えるためには、自分と同じビジョンを持っている人からのサポートが必要なのだと思いました。
FDJスタッフ・ハンのコメント
映像制作は学生たちにとってはとても難しかったようです。スクリプトを考え、どう撮影するか、どんな画で、音楽はどうするかなど議論の余地はたくさんあります。この日はとても濃い一日となりました。時間内に終われそうにないということについてストレスを抱えているようでしたが、なんとかやり遂げました。映像制作のあとは、ぐっと距離感が縮まったようで、それは単なる友だちというよりは、同じ理想の未来を描く同志という感じでした。みなさん、本当によくがんばりました!!
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