ハバタクの秋田オフィスでは、2014年6月からの半年間、五城目小学校の6年生向けに、秋田・国際教養大学(AIU)の十数カ国からの留学生と対話する、総合学習授業を担当しています。
少子化はこのまちでもやはり加速度的に進んでおり、現在五城目町には、小学校が2校、来年度からはこの五城目小学校1校になります。しかし自然に恵まれ、人の豊かなつながりのあるこのまちは、子育てには最高の環境のはず。ここで子育てしたいと思う人がもっと増えるようにと、五城目小学校と秋田市にあるAIU学生とのコラボレーションをハバタクでお手伝いしています。
国際教養大学が世界25カ国からの留学生を受け入れていることを活かし、子どもの頃から世界中の人たちと話せる環境をつくろうというのが、このプログラムでの試みです。世界中から集まった学生さんとコミュニケーションを図ることによって、五城目町に居ながらにして、世界中を旅行したのと同じ体験ができるというわけです。
半年間のプログラムのうち、
・前半は、「世界に触れる時間」として、週1回2コマで、AIUの留学生が来校し、自分の国と地元についてスピーチし、対話しました。
・後半の夏休み以降は、2週間に一度、「外の刺激を受けて内を知る時間」。五城目町の興味ある分野について調べる時間や、林業・朝市・キイチゴなどの町内のスペシャリストに話を聞く機会を設けました。
・後半の夏休み以降は、2週間に一度、「外の刺激を受けて内を知る時間」。五城目町の興味ある分野について調べる時間や、林業・朝市・キイチゴなどの町内のスペシャリストに話を聞く機会を設けました。
・現在は、チームで興味あるテーマについて発表の準備をしており、これから予定している12月の最終報告会では、AIUに訪問して、「いろんな国の人たちに五城目のことを伝える」スピーチ大会が開かれます。文化の前提条件の違う相手にもちゃんと伝わるにはどうしたらいいのか、AIU学生の指導を受けながら、しっかりと準備していきます。
●子どもたちからは、
「世界の広さを知った」
「意外と地元のことを知らないことに気づいた」
「大学に行ってみたくなった」
といううれしい声があり、世界のことを身近に感じならが、自分たちのまちや自分の将来にも関心をもってくれたことがうかがえます。
「世界の広さを知った」
「意外と地元のことを知らないことに気づいた」
「大学に行ってみたくなった」
といううれしい声があり、世界のことを身近に感じならが、自分たちのまちや自分の将来にも関心をもってくれたことがうかがえます。
●留学生の皆さんには、
授業の後に五城目にdeepに浸かるツアーと、地域の農家さんと地元料理を楽しむ機会もつくったことで、秋田のローカルの深みや面白さを感じてもらえたように思います。
「この町で仕事をしてみたい」と言ってくれた学生さんもいました。
授業の後に五城目にdeepに浸かるツアーと、地域の農家さんと地元料理を楽しむ機会もつくったことで、秋田のローカルの深みや面白さを感じてもらえたように思います。
「この町で仕事をしてみたい」と言ってくれた学生さんもいました。
●五城目小の先生からも、
「自分たちにとっても学びの多い授業だった」
「来年もやりたい」と反響がありました。
「自分たちにとっても学びの多い授業だった」
「来年もやりたい」と反響がありました。
「グローバル」と聞くと、海外で暮らす・働く、都会でグローバル企業で働くだけのようなイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。日本国内でも、秋田・五城目のような小さなまちにいても、自分たちの良いものを世界に発信していくことで、「世界の中の自分」という立ち位置を意識することができます。
ただ、自分たちの良さや、世界と繋がれる可能性に気づくには、「世界と触れてみる」体験も有効でしょう。海外の人と対話することで相違点も共通点も見えてきます。「外の人」の視点に立ってみると、「自分たちが当たり前だと思っていたことが、実はスペシャルな価値をもったものだった」と気づくことができます。
ハバタクは、このような気づく機会をもっともっと提供していきます。